足場の種類
高いところで作業をするために組み立てる足場。足場は建築現場において職人の怪我や命を守るためだけではなく、作業を効率的に行うためにも必要不可欠なものです。そんな足場には種類があり、現場に合わせて最適な足場を組む必要があります。
◎ くさび式足場
凹凸が付いた金具(くさび)をハンマーで打ち込み、部材同士を接続して組み立てる足場です。一定間隔で支柱となる鋼管を配置し、水平材、斜材などを固定してつくっていきます。低層から中層の建物の工事で使用します。
設置や解体がかんたんで耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた足場ですが、場所によっては設置できません。
◎ 枠組み(ビティ)足場
ビテイ(ビティ)とは考案者のデビッド・イー・ビティの名前から取ったものである。鋼製枠組み足場の事であるが、最近ではアルミニウム製などの軽量の足場も使用されている。脚注ジョイントやジャッキ型ベース金具、床付き布枠、交さ筋かい、建枠などの部材からなり、橋梁工事や建築工事用として幅広い現場で使われている足場です。
◎ 単管(銅管)足場
直径48.6mmの単管と呼ばれる鉄パイプを組み合わせて建てる足場のこと。パイプ同士はクランプ(金具)をかみ合わせ、ボルトを締めて接合する。小規模な工事、作業現場や狭いビル間での足場に用いられることが多い。
◎ 吊り足場
上部から吊り下げた足場のことである。橋梁工事足場、プラント、造船など高所作業用足場として使用される。
◎ 先行足場
下部にキャスターが付いた足場で、一度設置・組み立て工事を行えば人の手でかんたんに移動させることができます。
枠組み状の構造の中に、作業床や手すりなどの防護設備、脚輪、昇り降りのためのはしごなどが組み込まれています。
人の手で高さを変えることができ、天井や壁などの仕上げに利用されることが多い足場です。
◎ 可搬型ゴンドラ
屋上面からワイヤロープで吊り下げ、作業床に取り付けられた巻上機(エンドレスワインダーやトラクションホイストと呼ばれる)に通しワイヤロープを掴みながら昇降する。従来の足場と比較し、高い建物高さでも補強の必要がない、防犯性に優れる、昇降が楽になる、設置の手間が少ない、景観が優れる、風に弱い等の特徴がある。